TemPlatを使った開発

TemPlatを使ってアプリケーションの開発は、通常のアプリケーション開発と異なり、アプリケーション開発の大部分をTemPlat Console(TemPlatの管理画面)の設定から行うことが出来ます。

ただし、TemPlatはローコード開発ツールなのでTemPlat Consoleからの設定のみでアプリケーション開発は完了しません。TemPlatが生成したソースコードをユーザーの開発PC(ローカル環境)から修正することによってアプリケーションの開発を行います。
ここでは、TemPlat Consoleの設定と開発PCの開発の範囲と、実際のアプリケーション開発でどのような流れで開発を進めていくかをご説明します。

利用環境別の設定 / 開発

TemPlatを使ってアプリケーションの開発は、TemPlat Console(TemPlatの管理画面)で行う設定と、ユーザーの開発PC(ローカル環境)で行う実際の開発の二つの利用環境があります。
TemPlatを使った開発を利用環境別にまとめると以下のようになります。

利用環境設定 / 開発内容
TemPlat ConsoleERD設定
標準API設定(クエリパラメータ等)
プラグイン設定(認証や決済等のプラグイン)
画面設定(画面遷移や画面に出力する情報の設定)
サーバー、Web、アプリのビルド
開発PC画面のUI/UX開発(画面の自動生成ソースの修正)
独自API開発(アプリケーション固有のAPI)
利用環境別の設定 / 開発

なお、独自API開発に関してはアプリケーションとして、TemPlatが生成したAPI以上のものを必要とする場合のみに発生します。
つまり、ユーザーが実際に開発を行う部分の大部分は画面のUI/UX開発ということになります。

実際のアプリケーション開発の流れ

実際のアプリケーション開発では、前途した、TemPlat Console(TemPlatの管理画面)で行う設定と、ユーザーの開発PC(ローカル環境)で行う実際の開発を行なっていく必要があります。

実際のアプリケーション開発の流れには作成したいアプリケーションに応じて、いくつかパターンがありますが、ここでは代表的なパターンを紹介します。
TemPlatを初めて使う方はこちらの流れにそって開発を進めてみることをお勧めします。

また、ページ内のリンクでそれぞれの使い方の詳細に遷移出来ますので、それぞれのフローの詳細を確認したい場合はそちらも合わせてご確認ください。

A. Webアプリケーション開発

以下がWebアプリケーション開発の流れになります。
開発PCと記載されている箇所が実際に開発を行う箇所になり、それ以外は全てTemPlat Consoleの設定で行うことが出来ます。

ステップと利用環境補足とリンク
①プロジェクトの作成
TemPlat Console
TemPlatプロジェクトの作成を行います。
GCPのプロジェクトもここで作成します。
プロジェクトの作成
②ERDの作成
TemPlat Console
アプリケーションに合わせたERDの作成を行います。
ERDの作成
DatastoreのERD設計
CloudSQLのERD設計
③Web画面設定
TemPlat Console
生成するWeb画面の設定を行います。
ここでは表示内容や検索条件を設定出来ます。
Web画面の設定
④ビルド
TemPlat Console
ビルドを行い設定をソースコードに反映します。
※サーバー→Webの順にビルドを行います。
ビルド画面の使い方
⑤デプロイ
GCP (Cloud Build)
ビルドを行うと自動で環境にデプロイされます。
任意で生成されたWeb画面やデータ管理画面の確認を行います。
データ管理画面の使い方
⑥ソースコードの取得
開発PC
ソースレポジトリからソースコードを取得します。
ソースコードのクローン(取得)
⑦ソースコードの修正
開発PC
必要に応じて、サーバー、Webのソースコードを修正します。
ローカルでの動かし方
ソースコードの修正
標準APIのカスタマイズ例
⑧ソースの反映
開発PC
ソースレポジトリへ修正したソースをPushします。
⑨デプロイ
GCP (Cloud Build)
Pushした内容は自動で環境にデプロイされます。
デプロイ後、アプリケーションの画面の確認を行います。
Webアプリケーション開発の流れ

B. スマホアプリケーション開発

以下がスマホアプリケーション開発の流れになります。
Web画面設定の箇所がアプリ画面の設定に変わった点と、アプリのソースは自動でデプロイされない点に注意してください。

ステップと利用環境補足とリンク
①プロジェクトの作成
TemPlat Console
TemPlatプロジェクトの作成を行います。
GCPのプロジェクトもここで作成します。
プロジェクトの作成
②ERDの作成
TemPlat Console
アプリケーションに合わせたERDの作成を行います。
ERDの作成
DatastoreのERD設計
CloudSQLのERD設計
③Web画面設定
TemPlat Console
生成するアプリ画面の設定を行います。
ここでは生成する画面が設定出来ます。
アプリ画面の設定
④ビルド
TemPlat Console
ビルドを行い設定をソースコードに反映します。
※サーバー→アプリの順にビルドを行います。
ビルド画面の使い方
⑤デプロイ
GCP (Cloud Build)
サーバーのみ自動で環境にデプロイされます。
任意で生成されたデータ管理画面の確認を行います。
データ管理画面の使い方
⑥ソースコードの取得
開発PC
ソースレポジトリからソースコードを取得します。
ソースコードのクローン(取得)
⑦ソースコードの修正
開発PC
必要に応じて、サーバー、アプリのソースコードを修正します。
ローカルでの動かし方
ソースコードの修正
標準APIのカスタマイズ例
⑧ソースの反映
開発PC
ソースレポジトリへ修正したソースをPushします。
⑨デプロイ
GCP (Cloud Build)
サーバーの修正のみ自動で環境にデプロイされます。
アプリのソースはデプロイされません。
スマホアプリケーション開発の流れ

C. 継続的アプリケーション開発

最後に、継続的アプリケーション開発の流れの一例を紹介します。
実際のアプリケーションではERDが開発途中に変更されることも多いと思われますので、その場合はこちらの流れを参考にしてください。
なお、以下には A. Webアプリケーション開発 もしくは、B. スマホアプリケーション開発 が完了したのちの流れを記載します。

ステップと利用環境補足とリンク
①ERDの修正
TemPlat Console
ERDの修正を行います。
ERDの作成
DatastoreのERD設計
CloudSQLのERD設計
②Web(アプリ)画面設定
TemPlat Console
必要に応じて、Web(アプリ)画面設定の修正を行います。
Web画面の設定
アプリ画面の設定
③ビルド
TemPlat Console
ビルドを行い設定をソースコードに反映します。
※サーバー→Webの順にビルドを行います。
ビルド画面の使い方
④デプロイ
GCP (Cloud Build)
ビルドを行うと自動で環境にデプロイされます。
任意で生成されたWeb画面やデータ管理画面の確認を行います。
データ管理画面の使い方
⑤ソースコードの修正
開発PC
必要に応じて、ソースコードを修正します。
ソースコードの修正
⑥ソースの反映
開発PC
ソースレポジトリへ修正したソースをPushします。
⑦デプロイ
GCP (Cloud Build)
Pushした内容は自動で環境にデプロイされます。
※アプリのソースはデプロイされません。
継続的アプリケーション開発の流れ